技術解説
技術解説 2026/06/21
ステラレータとは——ねじれた磁場で定常運転を狙う方式
ステラレータは、複雑にねじれたコイルだけでプラズマ閉じ込めに必要な磁場を作る方式だ。プラズマに電流を流す必要がないため、原理的に“連続運転”に向くのが最大の特徴。
トカマクとの違い
トカマクはプラズマ自身に電流を流して磁場の一部を作るが、ステラレータは外部の3次元的なコイルだけで磁力線のかごを作る。このため、トカマクの弱点である定常運転の難しさやディスラプションのリスクを避けやすい。
長所——連続運転と安定性
電流駆動が要らないので、長時間の定常運転がしやすい。ドイツのW7-X(マックス・プランク研究所)は、最適化設計により高い性能を実証してきた。発電所は“止まらず動き続ける”ことが重要なので、この特性は商用化で大きな利点になりうる。
課題——作るのが難しい
ねじれた3次元コイルは設計・製造が極めて難しく、コスト高につながる。近年はスーパーコンピュータによる最適化と高温超電導技術で、この壁を越えようとするスタートアップ(Proxima FusionやType One Energy等)が登場している。
出典: Max Planck IPP、各社発表、公開資料をもとに編集部作成。
→ 用語集に戻る