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用語

用語集 2026/06/19

トリチウム(三重水素)とは——核融合の主役燃料と供給の課題

トリチウムは水素の仲間(同位体)で、陽子1つに中性子2つを持つ。重水素(D)と組み合わせるD-T反応は、もっとも起こしやすい核融合反応で、多くの炉が採用する“主役の燃料”だ。

なぜ希少なのか

トリチウムは放射性で半減期が約12年と短く、自然界にはほとんど存在しない。現在は主に重水炉(CANDU)の副産物として得られるが、その量は限られ、核融合の本格普及には到底足りない。燃料の確保は産業化の大きな論点だ。

炉内で“自給自足”する——トリチウム増殖

解決策が「トリチウム増殖ブランケット」。核融合で出る中性子をリチウムに当てると、新たにトリチウムが生まれる。これを炉の周囲(ブランケット)で行い、消費する以上のトリチウムを作る(増殖比TBR>1)ことで、燃料を自給する構想だ。リチウム素材や回収技術がサプライチェーンの要になる。

安全性の観点

トリチウムは弱い放射線(ベータ線)を出すが、エネルギーは低く紙一枚で遮蔽できる。とはいえ取り扱いには管理が必要で、炉の安全設計では漏えい防止と回収が重視される。

出典: ITER機構、QST、各種公開資料をもとに編集部作成。

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